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トンボ図鑑1
北茨城周辺で見られるトンボ

アオイトトンボ科

 アオイトトンボ 未熟の間,目は青くない。体は金属光沢の緑色をしている。昔は緑を青と言っていたのでアオイトトンボと名が付いたと考えられる。


 アオイトトンボ 雄は成熟するにつれ胸部に青白い粉がふいてくる。そして,さらに眼が青くなる。

 ホソミオツネントンボ  ホソミオツネントンボ 上は♂で下は♀。 田の水中にいる幼虫


 ホソミオツネントンボ 成虫で冬を越す。越冬した成虫は青くなる。越年(えつねん)が訛ってオツネンとなったと考えられる。


 ホソミオツネントンボ 羽化した成虫は薄茶色で翌年の春に目も体も青くなる。成熟すると目が青くなるアオイトトンボとこのホソミオツネントンボを同じ科のアオイトトンボ科に入れたのだと思われる。 水平に近い状態で止まることが多い。体操選手が吊り輪で上水平をしているように見えるが,疲れないのだろうか。

イトトンボ科

 アオモンイトトンボ ♂ 腹端の黒紋と目にある小さくて青い眼後紋が目印。  アオモンイトトンボ 雌の未熟個体


 アオモンイトトンボ 雌の未熟個体  不思議にも海に近い2箇所の沼で発見する。  アオモンイトトンボ 雌の未熟個体

 アオモンイトトンボ  アオモンイトトンボ  アオモンイトトンボ


 モートンイトトンボ ♂   アオモンイトトンボの交尾 モートンイトトンボやオオイトトンボと似ているが腹端の青紋で区別

 モートンイトトンボ 左から♂♀♀ 未熟な雌は全身橙色で成熟すると緑色になり腹背は黒くなる。雄の眼後紋は三日月状で雌は猫の目状

 オオイトトンボ ♂  オゼイトトンボと眼後紋が似ていて,しかも第8節〜第10節まで青いが腹端の第8節に黒紋があり区別がつく。 


 セスジイトトンボ 胸部の側面の黒い線に細い線がある。  オゼイトトンボの交尾 上♂ 下♀

 オゼイトトンボ 左右の眼後紋は細い青線でつながっているように見える。  オゼイトトンボ


 キイトトンボ ♂ 雄の服端には黒い紋があり雌と区別ができる。  キイトトンボの交尾 上が♂


 キイトトンボ ♀ 腹端に黒紋が無い。  キイトトンボ ♂  キイトトンボ 上♂ 下♀

 クロイトトンボ 小さくて丸い眼後紋(目の後ろというか上に見える紋)もこの種の目印である。スイレン・ヒシ・ヒルムシロなどの植物が見られる沼で観察することができる。


 クロイトトンボ 腹部の青い紋にある2つの山の黒紋が目印。富士ケ丘西区にあるスイレン沼で最初に発見。スイレンがある沼なら生息可能らしい。


 アジアイトトンボ 第9節全体が青色である。下の写真のモノサシトンボなどのように腹部の各節毎(前縁)に青色斑がない。

モノサシトンボ科

 モノサシトンボ ♂ 胸部の黒い帯にある ( を倒したような青い紋と青い大きな三角形の眼後紋がこのトンボの目印である。


 モノサシトンボ ♀ 雌はこのように茶色である。北茨城市内のほとんどの沼に生息している。
  モノサシトンボ ♂