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勿来の関 周辺の 蛾
ドクガ科

ドクガ科で毒針毛を持つ蛾は ドクガ・チャドクガ・モンシロドクガ・キドクガ・ゴマフリドクガ・サカグチキドクガ・フタホシドクガ・マガリキドクガである。ニワトコドクガについては毒針毛が無いようなことが言われているけれど毒針毛があると書かれている図鑑がある。
触れると毒針毛が刺さり激しいかゆみと炎症を起こす。
刺されたら水で流すか粘着テープで取り除く。毒針毛はかけばかくほどくい込んでしまうからである。
「白と黄の 毛深い蛾には 気を付けて」 と覚えて下さい。
ただし,チャドクガには,翅が黒い個体もいるのでご用心を。
成虫になると口が退化して口を持たない蛾が多い。
翅や足までふさふさした毛があり前足を前に伸ばして止まることが多いのはシャチホコガ科の蛾と似ている。

 ドクガ 毒針毛(大きさ0.1mm程度)に触れると,かゆみの強い赤いぶつぶつが現れ、かくことでさらに悪化する。治癒に約10日かかるそうである。

 キドクガ 毒針毛は風で飛ばされるので毒蛾には近寄らない。幼虫食餌植物ヤシャブシ、マンサク、リョウブ、ツツジケヤキ、エニシダ


 チャドクガ 写真3枚とも同一個体。櫛歯状の触角があるので雄である。翅頂付近の黒点と白い内横線と外横線があるのでゴマフリドクガと区別がつく。食餌植物はチャ・ツバキ・サザンカである。チャドクガの雄には翅が黒い個体もいるので注意してほしい。

 チャドクガ こんな黒い個体もいるので気をつけよう。

 モンシロドクガ  卵から成虫までドクガと同じく一生の全てを毒針毛で武装している。  ゴマフリドクガの幼虫  毒針毛があり危険

 ゴマフリドクガ  五大ドクガ即ちチャドクガ・ドクガ・モンシロドクガ・キドクガ・ゴマフリドクガには触らないよう気を付けて下さい。
「白と黄の 毛深い蛾には 気を付けて」

 クロモンドクガ  毛深く黄色の蛾なので毒針毛を持つ毒蛾だと思い込んでしまいがちだが,無毒であるという。毒を持つゴマフリドクガに擬態していると思われる。 前翅前縁近くにある黒点が区別する目印となっている。


 ミノオマイマイ ?  ノンネマイマイとよく似ていて区別がつかないが翅の色が純白でなく灰色がかっているためミノオマイマイとした。


 リンゴドクガ 翅中央に灰色の帯があるもの上下2本の線だけのものとがいる。    リンゴドクガの幼虫  下も同じ幼虫

 リンゴドクガ 勿来の関には幼虫の食餌植物であるサクラ・カエデが多いため大量に発生する。毒針毛を持たないので触っても大丈夫です。

 スカシドクガ


 カシワマイマイ   

 アカヒゲドクガ   足が毛深くて体全体もふさふさした毛で被われ,前足を前方に突き出し止まるのはドクガ科・シャチホコガ科に多い。


 アカヒゲドクガ  アカヒゲドクガの幼虫


 ブドウドクガ


 エルモンドクガ 名前にあるように翅中央にL字の紋がある。  

 ニワトコドクガ  幼虫がニワトコを食餌植物にしているところから名付けられたのであろう。

 スギドクガ  

 左と中:マメドクガの♂  右:マメドクガの♀

 マイマイガ  左と中央は触角が櫛歯状なので雄であり,右は触角が糸状なので雌である。前翅中央にL字の紋が見られる。 

 左:マイマイガの卵塊      中:羽化したマイマイガの幼虫      右:マイマイガの幼虫

 アカモンドクガ 前翅頂に見られる茶褐色の紋を赤紋と見立ててアカモンドクガと名付けられたのであろう。   2012.8.22

 アカモンドクガ   2012.8.22    ヒメシロモンドクガの幼虫 成虫は未だ見ていない。いつ会えるか楽しみである。

 スゲオオドクガ♂ 後縁から前縁沿いに黒い斑点がある。触角が櫛歯状なので♂である。ふさふさの毛が生えた足を伸ばし触角が目立つのでドクガ科と分かる。 

 スズキドクガ 櫛歯状の触角が見えるようにして止まる蛾はドクガ科を調べるとはやく分かります。

[更新履歴]
アカモンドクガを追加する。 2012.8.22
スゲオオドクガを追加する。    2012.9.16
チャドクガを追加する。   2012.10.17
マメドクガの雌を追加する。 2012.10.17
スズキドクガを追加する。  2013.10.01
キドクガを追加する。     2013.10.01